山椒の花

去年は1房くらいしか咲かなかった花が、先週こんな具合のがいっぱい咲いていました。やっと実が採れるのかと思ったら、雌雄の木が近くにないとダメらしいです。

昨日見たらこんなに開いちゃって・・・
これはこれで佃煮や薬味として食せるらしいので、来年は開かないうちに試してみよう。
まだお客さんは来ていません。


そんな観察をしていて、ふと足元を見ると何やら悪そうな虫を発見。

すらりとした体型からハサミムシの一種かと思いましたが、そっと写真を撮って調べてみたら・・・アオバアリガタハネカクシという奴だった。有名な虫らしいけど見るのは初めて。体液が触れると水泡性皮膚炎を起こすので「やけど虫」と呼ばれているそうな。
こんなところにいたら、うっかり触っちゃうかも・・・こわーい! 気をつけなくては。

終りなき生命を 【発見】

1967年 日活
監督:吉田憲二
出演:和泉雅子、山内賢、望月優子、岡田英次

■あらすじ
昭和39年の北海道、小神須美子は工場で働きながら洋裁学校に通い、早朝から農家の手伝いもして家計を助けている。ある日突然、脚に違和感があり、たいしたことなかろうと思っているうち下半身が動かなくなる・・・。
実話である闘病記を基にした映画。

■雑感/編みどころ
病院で須美子と同室の女性が、レース編みらしきかぎ針編みをしています。
のちに編み物を須美子に教える場面
2目編んで
次の目に長編み4目入れるのよ
そうして熱心に編み物していると、他の女性が声をかけ須美子が答えます
あんまり無理しないほうがいいよ
1枚120円で 編み終わるまでに5日はかかるんだから
からだ壊したら元も子もないよ

でも120円欲しい
自分で働けるなんて 夢のようだもん
別の場面では枕元に編みかけのものが置いてあったりします。
何を編んでいたのでしょうね・・・。
白いレース糸のようだったので、テーブルクロスかソファカバーとか?

ラスト、須美子は前向きに生きて行こうと決意し、上半身のトレーニングをしつつ、できることにチャレンジしています。その中に、編み機の使い方を学んでいる場面がありました!

贋作 【発見】

パトリシア・ハイスミス著
Ripley Under Ground (1970) 上田公子 訳

■あらすじ
前作『太陽がいっぱい』から6年後の話。
トム・リプリーは資産家の娘エロイーズと結婚し、それなりに何不自由なく暮らしている。それなりに、というのは義父からの援助なしには邸宅での生活を維持できず、すべて頼るわけにもいかないので、怪しげな仕事で収入を得ているため。

エロイーズとの結婚は打算ではなく彼女からのプロポーズで、トムも価値観の一致するエロイーズをいとおしく思っている・・・もちろん、すべてを打ち明けられるわけではないのだが。
そんな静かな生活の中、トムが関係する画廊のビジネスで問題が起こる・・・。

■雑感
トムが前作の事件でちょっとした有名人であり、警察にも真っ白でない微妙な立場でありながら、何でそんなことをという危険な綱渡りをします。かと言ってアドレナリン中毒なのではなく、トムとしては平穏な生活を守りたいだけ。けれど好感の持てる人物を放ってはおけない、という結果そうなってしまうのです。
贋作画家バーナードに対して感情移入して、あわやという事態に・・・。
物語は続編としても単体としても面白かったです。

■編みどころ
編みシーンはないのですが・・・。

トムは3年前に結婚してからフランス在住、今回の事件の発端であるアメリカ人のマーチソンとロンドンで会い、イギリス土産について会話する場面。トムがエロイーズのために、カーナビー通りでパンツを一着買ったと言うと、マーチソンも妻のために買い物したという話で
「・・・
毛糸を買うこともあるんですよ。家内は編物をやるんでね、自分の編んでおる毛糸が伝統あるイギリス製だと思うだけで気分がいいんでしょうな」
ふむふむ。どんな毛糸だったのかな?

そのほか、終盤トムが手頃な箱が必要になったとき、家政婦のマダム・アネットが取ってあった靴の箱を見つけて
箱の中にはきちんと巻かれた残り毛糸の玉が入っている。
マダム・アネットが編み物するってことでしょうね。


本作の映画化『リプリー 暴かれた贋作』(2005)を見てみました。
トム役がバリー・ペッパーというのはいかがなものかで、私のイメージするトムとは(エロイーズも)違っていました。でも、この映画はかなり脚色されていてコミカルなところもあり(原作も笑える展開はあるので、それを拡張していった感じでしょうか)、原作とは別物として、これはこれで悪くないかも。
編み物に関することは出てきませんでした。

関連記事:
リプリー終わり
リプリーシリーズ3作目
太陽がいっぱい 【発見】

ザ・パック 餌になる女 【発見】

ねえ、最近あっち系の映画はどうなってる?
えっ、あっちってどっち? ああ、こっちか。
それがね・・・ちょっと不漁続きで・・・あ、ちょっと待って!
活きのいい餌、いや、ネタが入ったのよ。 食べてく?

一応ホラーの部類になっているので苦手な方はご注意ください。
※少し内容に触れています。

La meute (2010) フランス/ベルギー
監督:フランク・リシャール
出演:ヨランド・モロー、エミリー・ドゥケンヌ、バンジャマン・ビオレ、フィリップ・ナオン

■あらすじ
田舎道を運転していたシャルロッテは、ヒッチハイカーのマックスを拾う。食堂に立ち寄ったら、マックスがトイレに行ったまま戻って来ない。探しても見当たらず、出て行った形跡もない。不審に思って閉店後に忍び込んでみると・・・気がついたときは檻の中だった。

■雑感
タイトル、ジャケ写真からすると、責められた挙句パック詰めにされる話か・・・と取れそうな猟奇モノめいたイメージで売り出していますが、化け物が出てくる一種のファンタジーです。
監督は新人らしいけど役者陣は意外に豪華。

シャルロッテは若いわりには修羅場もくぐったようなワケありの一人旅で、マックスは薄汚いけどよく見るとイケメン、話してみると悪人ではなさそう。序盤、シャルロッテとマックスが食堂でお茶していると、中年バイカー3人が入ってきて絡みます。
リーダーがジョー、子分がジョンとジョーダン、彼らの名前の由来もふざけてる。
この3人が本当にろくでもなくて、そこがこの映画の肝かな、と思います。

■編みどころ
こいつらが廃鉱のぼた山にある小屋に住んでいて(というより入り込んで寝泊りしてるだけ?)マットレスしかないベッドにジョーとジョンが腰掛けています。

ジョンはグリズリーってあだ名で、食堂に登場したときは強面だったのに、なぜかクマちゃんて感じのキャラになってて、アメリカ式のような手つきで棒針編みしているんです!
小屋の窓ガラスにショットガンを撃ち込まれても気にせず編み続けています。
その後、小屋から外の化け物に皆が銃撃している間は、お部屋で読書(本が上下逆)してるし、どうなっちゃってるんでしょう~。

途中から編み物発見!効果もあり異様に面白くなりました。
しょうもない人間がしょうもないことをやってる中年バイカーたちと、必死の思いのシャルロッテとマックスのちぐはぐな可笑しさが、自分的にツボで絶妙すぎ。
低い評価に惑わされず、食ってみてよかった♪♪ (個人の感想です)

マフラー終わり

中途半端な長さかなと思いましたが、巻き方で対処することにして終了。

『裏も楽しい手編みのマフラー』(嶋田俊之著)から
「同時に編むアラン模様、両面同じ柄でI」
糸はダイヤ タスマニアンメリノ<ツィード> (40g/120m) 190g、色(913)
すべて2本取り、棒針11号、完成品の長さ145cm、幅は太いところで10cm

ツイードって藁か木っ端みたいなものがゴリゴリするのじゃない?大丈夫なの!?
説明を見ると「ツィード」を表現しているらしく・・・つまり色の変化だけ?

このところチクチクして巻けないマフラーに懲りていたので、肌触りを最優先に物色し、前回のフリンジのマフラーでキャメルツイードの代わりにならないかと買ってあった糸です。
「ツィード」は見た目の雰囲気だけで、柔らかくて刺激なし。細いので2本取りにしました。
交差編みが多いせいか、2本がよじれて編み辛かったのが想定外。

出来てみると色がちょっとぼやっとしていて、顔が沈んでしまうような・・・。
顔を憶えられたくないとき、これを巻いて変装用にするとか。
・・・何でそうネガティブ思考に!?


その後:
シーズン到来で巻いてみましたが・・・板みたいで巻き方をあまり工夫できないですー。
短くして襟みたいに巻けばよかったとか、ゆるーく柔軟性のある仕上がりにすればよかったとか、そんなことを思いましたね。

ありがちな

Kylie Minogue – Can’t Get You Out Of My Head (2001)

先週はこれが鳴ってました。
調査捕鯨できなくなった→オーストラリア→という回路に電気が通った結果?
そんな推測もできるので唐突ではないかな。



ATC – Around the World (La La La La La) (2000)

これが出てきたのは La la la… からの連想なので普通。


Upしてから気づいた。両方とも黄色い車が・・・。
ダンスも似てるところがある!

今年の桜

上野の博物館に行ってきました。
庭園の桜は雨と風でだいぶ散っていて、花びらが残雪みたい。


このシダレザクラはまだ大丈夫。

大丈夫じゃないのはこれだ!
正面のヨシノシダレが・・・なんということでしょう。
去年の「博物館でお花見できた」と近いアングルで撮ってみた姿。

たしかに前から花は咲かせていたけど、樹は元気じゃなさそうでした。
痛々しい・・・復活するかしら?


上野を早々に切り上げて、話題の皇居の乾通りへ行ってきました。
良い写真は撮れず・・・。
予想外の人出で予定より早く閉じたらしいので、間に合ってよかった。
とにかく人多い、暑い・・・で、かなり待ったあげく荷物検査やボディチェックもありました。
桜のことだけ言えば、それほどたいしたことは・・・。

台詞に登場 #13

ドクター (1991)

外科医のマッキーは、ジョークを飛ばしながら軽く手術をこなす日々だった。
自らに病気が見つかり治療することになって初めて、患者の苦悩や医療の冷たさを知る。

病院の待合室で、患者のバーバラというおばあさんが毛糸玉を落とし、マッキーが拾ってあげます。ある日彼女が亡くなったときの、患者のジューンの台詞
バーバラは何ヶ月も
孫娘のために
ショールを編んでたわ
そして仕上げたの
この話からすると、いつも待合室で編んでいたのでしょうね。


ラマになった王様 (2000)

インカみたいな国の若い王様は気まぐれでやりたい放題。
補佐役の魔女をクビにしたら彼女に暗殺されそうになり、間違ってラマの姿になった。
ディズニーのアニメ映画です。

王様はラマ飼いの農民パチャに助けられます。
たぶんパチャが着ていた緑色のポンチョのことだと思いますが
毛織りか?
アルパカの?

そうです

やっぱり
ナイスだ

妻が作った

手編みか?

かぎ針で

そう いいね

どうも
編んだポンチョという質感はありませんでした・・・。

戦火の馬 【発見】

War Horse (2011) アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェレミー・アーヴァイン、エミリー・ワトソン、ピーター・ミュラン、ニエル・アレストリュプ
原作:マイケル・モーパーゴ

■あらすじ
イギリスの貧しい小作農の息子アルバートは、ジョーイと名付けた馬と信頼関係を築いていた。しかし悪天候で作物が駄目になり、小作料を払うためにはジョーイを売るしかない。折しも第一次世界大戦が始まり、ジョーイは騎兵部隊の大尉に軍馬として買い上げられた。案ずるアルバートだが、大尉もまた馬を愛する人であった。
騎兵部隊はフランスへ、やがてジョーイの行方がわからなくなるとアルバートは入隊して・・・。

■雑感
『黒馬物語』と似ていますが、対象を軍馬と戦争の悲惨さに絞っています。
『ブラック・ビューティー/黒馬物語』(1994)で辻馬車屋だったデヴィッド・シューリスが、この映画では地主の役で出演。

ところでエミリー・ワトソンを見るたびに、ゲイリー・オールドマンと似てる・・・と思うのですが、見比べてみると顔のパーツはそうでもないのです。表情が似ているのかな?

■編みどころ
アルバートの母が棒針で、右手に糸をかける編み方で編んでいました!

そのほかに台詞にも登場していて・・・
塹壕戦でイギリス軍とドイツ軍が対峙しているところ、中間地点にイギリス兵とドイツ兵が一人ずつ出て行って会話する場面
そっちの塹壕は どうだ?

楽しいさ

読書に編み物
ネズミにサーカス芸を仕込む
編み物は “we knit sweaters” と言っています。