孤児ダビド物語 【発見】

David Copperfield (1935) アメリカ
監督:ジョージ・キューカー
出演:フレディ・バーソロミュー、フランク・ロートン、エドナ・メイ・オリヴァー、ライオネル・バリモア、ベイジル・ラスボーン、ローランド・ヤング、モーリン・オサリヴァン、エリザベス・アラン
原作:チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』

■あらすじ
デビッドは生まれる前に父を亡くし、母とばあやの愛情を受けて育つ。
やがて母は再婚するが、新しい父は結婚前とは別人のような暴君ぶりを見せた。
寄宿学校にやられて校長からは理不尽な扱いを受け、薄幸な母が亡くなると幼い身でロンドンで働かされ、頼りにしていた大人もいなくなってしまう。逃げ出して伯母(実際は大おば)を頼ろうとするも路銀を盗まれ、野宿をしながらやっとのことでたどり着く。

男の子供を毛嫌いしていた伯母だが、悪い人ではなかった。
保護者になってもらい、知人の家から学校へ通えるようになり運命が開ける。

■雑感
大伯母を演じるエドナ・メイ・オリヴァーは、編み物登場で知られる同じくディケンズの『二都物語』の映画化、『嵐の三色旗』(1935)ではヒロインの侍女ミス・プロスを演じています。そのヒロイン役のエリザベス・アランがデビッドの母を演じている・・・というのも面白いです。
(吉永小百合と奈良岡朋子コンビが思い浮かびましたが、キャラが違いますね。あ、でも面長なところは近いものが!?)

■編みどころ
ペゴティ(ばあやの名前。母の乳母なのではないかと思います)の兄は、亡くなった身近な人の遺族などの面倒を見ながら海辺の家で暮らしていて、ペゴティとデビッドは母の再婚前にこの家に滞在し、心温まるひとときを過ごします。

暖炉の前に座っているガミッジ夫人、この人もペゴティの兄の世話になりながら「あたしは寂しい老いぼれさ」「厄介払いしとくれ」などと愚痴をこぼすのが日課です。
彼女が金属製の棒針で編んでいました!

家に戻ると「新しい父上に挨拶を」と言われデビッドは大ショック。
義父の姉も乗り込んできて家のことを仕切り始め、彼らの思い通りに事が運びます。
このおばさんがビーズに糸を通す作業をしているように見えました。
他にも靴下を繕ったり、針仕事もいくつかあり。


原作も読もうと思って用意しました。
ほかの映像化もたくさんあります。
次回に続きます・・・。

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