港のマリー 【発見】

La Marie du port (1950) フランス
監督:マルセル・カルネ
出演:ジャン・ギャバン、ニコール・クールセル、ブランシェット・ブリュノワ

■あらすじ
酒場や映画館を経営する羽振りの良い中年男シャトラール。
若い娘に目を留めるが、それは自分の情婦の妹マリーだった。マリーに思いを寄せる若者は気が気でなく、シャトラールに挑みかかるが相手にされない。
危なっかしいマリーは思いつめた様子、彼女の心はどこへ?

■雑感/編みどころ
中年というより初老の感じのジャン・ギャバンと、初々しいニコール・クールセルの取り合わせ。散々やきもきさせて、いったいどうなっちゃうのかと思わせて・・・あらあら。でも編み物発見!効果のおかげで好印象、なんだか微笑ましいような・・・。

シャトラールが終盤、マリーの乗ったバスを車で追いかけている時、バスの中でマリーの後方に座っている女性が棒針編みをしています!
体の右半分が映っているくらいなのでよく見えませんが、時間はけっこう長め。

翻案の翻案

『幽霊塔』 江戸川乱歩

黒岩涙香版を読んだので、次は江戸川乱歩版です。
明治時代とは違って文章も読みやすく、人名や地名が完全に日本化されていて違和感がありません。細かい部分が省略、変更されていますが、大筋はそのままでした。

筋書きを知っているせいもあるかもしれないけど、緊張感や不気味さには乏しく(特に養蟲園の描写があっさりしすぎ)、ヒロインの魅力も物足りなく感じました。主人公の尊大さが抑えられていたのは良いのですが、全体に小粒になってしまった気もします。
プロローグとエピローグは平和なので、本編はドラマチックにしてほしかったけど、涙香版では冗長すぎるし・・・でも乱歩版を読んだことで、涙香版の良さも認識できたのは収穫でした。

あとは原作の『灰色の女』(A.M.ウィリアムスン)ですが、これが『白衣の女』(ウィルキー・コリンズ)から設定を借りているらしいので、『白衣の女』を先に読むつもりです。

再挑戦マフラー

『裏も楽しい・・・』からDの両面同じ柄のアラン模様。
前回は細くなっちゃったので編みかけて別のものになりましたが、糸と針を変えてみたら、なんとなく大丈夫そうな感じです。

縄編みの込み入ったところがごつくなるので緩めに緩めに・・・と意識しすぎたせいか、目が伸びちゃっているところがあります。それが気に入らないので別にちょっと編んでみて、改善されるようなら乗り換えようかな。解かないで済むなら解きたくないという心が見え見え。
緩いくせにぎゅうぎゅうなのは何でだろう? 針を太くしてみる?

このパターンは編んでいる人がたくさんいるので参考になります。
皆さんスイスイとよく編めていらっしゃるようで感心しますね。

私はすぐ間違えて、やり直すにも交差しているから元の状態が分かりにくくて苦労します。普通は表で操作したら裏は裏編みだけで一息つけるものだけど、毎段交差するので気疲れというか・・・って、まだこれだけしか編んでいないのにもう文句ですか。

台詞に登場 #8 【発見】

我は海の子 (1937)

資産家で有力者のひとり息子ハーヴェイは、友情や成績を買収と親の地位を利用して手に入れている。ついに学校で問題になり、多忙な父も息子に甘かったことに気づいた。
停学になったのを機に船旅に同行させるが、ハーヴェイはデッキから海に落ちてしまう。
彼は漁船に拾われ、漁師マニュエルと行動を共にするうち素直な心を取り戻す・・・。

縄が絡まってもがいている漁師の仲間に向かってマニュエルが
腕の立つ相棒と
組んだほうがいいぞ

延縄で編み物するような
女々しいやつは やめとけ
なんて言います。
ちょっと聞き捨てならんですが、良い映画なのでいいかな。


夜までドライブ (1940)

ジョーとポールの兄弟は長距離トラックの運転手。
稼がなくてはトラックを取り上げられてしまうため、寝不足で無理な運転を続けているうち事故を起こし、ポールは右腕を失う。兄はすぐに就職できたが弟は・・・。

なかなか仕事が見つからない中、兄たちを招いて夕食の席で
編み物を習って
内職でもするさ
英語では少し違う表現だけど、ネガティブ思考には変わりありません。
家でやることもなく過ごしている荒んだ状況なので仕方ないかな・・・。
この映画は前半と後半が違う雰囲気で、ラストの展開も意表を突かれました。

電話線が古いなんて

最近、家のインターネット接続が不安定なので調べてもらったら、電話線が古いのが原因らしく、一部交換したらちょっと改善したみたい。
まだ現象は出るので、後日残りの線も交換することになりました。
それで良くなるなら何も問題ないのですが、壁の差込口を塞いでいる天井まで積み上げたモノを移動させなくては・・・いったい何処へ?

「今やってくれるなら必死に退かしますよ? 10分くらいで」
と持ちかけましたが、積み上がったモノを見上げ(時間が遅かったこともあり)
「後日にしましょう」
と、かわされてしまいました・・・。

横伸びしてるかも

脇までの丈に達した時点で指定の段数より少なめでした。
ってことは幅広になっている可能性が・・・というより間違いない?

後ろ身頃の途中です。

最初のうち幅はそれほど違わないかと思っていたのだけど、手が緩かったかなー。
なんだか横方向にはいくらでも伸びるような感じで。
適当な伸ばし具合で測ってみると、だいたい問題なさそうですが・・・。
一抹の不安。

海洋奇譚

『夜の声』 ウィリアム・H・ホジスン

井辻朱美 訳

映画『マタンゴ』(1963)の原作で、以前から読みたかった表題作をはじめ8つの作品からなる短編集。1作を除き、航海する船が遭遇する不思議な出来事が描かれています。

『夜の声』(1907)は、脚色されたドロドロした映画(これはこれで良いのですが)と違い、遭難した男性の体験談として語られる静かで哀しい物語でした。
他の作品もサルガッソー海の伝説をベースにしながら、自然現象として説明がつきそうな部分もあり、そうでなくても単なるホラ話や怪談で済ませられない神秘的なものがあります。
書かれて一世紀以上を経ても、海にはまだ謎や危険が満ちているからでしょうか・・・。

禁断の木の実 【発見】

Le fruit défendu (1952) フランス
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
出演:フェルナンデル、フランソワーズ・アルヌール、クロード・ノリエ

■あらすじ
もうすぐ45歳になるペルグランは、5年前に幼い子供2人と老母とともに地方都市に移り住み、町医者としてやってきた。美しい未亡人アルマンドと再婚し、彼女の采配で家のことはすべて申し分なく行われる一方、安らぎを見出せないでもいる。
出先で若い娘マルティーヌと出会い、愛人にして家にまで入れてしまうのだが・・・。

■雑感/編みどころ
今まで真面目に暮らしていた主人公は、小娘への恋心も真面目なのです。
飽きた小娘は去りますが、彼女も悪気はありません。
ハラハラさせながら・・・そうか、最初の場面だ。というパターン。

主人公の母親が棒針編みをしていました!
右の針を脇に挟んでのイギリス式みたいな感じです。
3回くらい登場。

残念なマフラー

一応編み上がりまして・・・。
『裏も楽しい手編みのマフラー』(嶋田俊之著)から
「かのこ編みにくりくりカールしたフリンジ」
糸はダイヤエポカ (40g/81m) 150g、色(358)、完成品の長さ90cm(フリンジ除く)
針は本体4号、フリンジ10号

フリンジは付けた側の面にカールするので、縦に二つ折りにするとカールが揃います。
(上の画像はカールしている側、下は反対側)

一見、使えそうにも思えますが、いざ巻いてみるとこんな状態にまとまってはくれず、結ぶと形になりません。もっと短くして前で何かで留めるようにしたほうがマシ。

反省点は前回も書いたのでくどくど言いますまい。
唯一の救いはちくちくしないって事ですが、だからって気持ちいいわけでもなし。
かのこ編みと作り目のフリンジだけなので編むのは簡単、毛糸選びが重要。

・・・

ああもう・・・わたしたち、今ならまだお別れできるわ。
お互い傷つかずに済むの・・・ね?

幸せになるための恋のレシピ 【発見】

Ensemble, c’est tout (2007) フランス
監督:クロード・ベリ
出演:オドレイ・トトゥ、ギョーム・カネ、ロラン・ストーケル、フランソワーズ・ベルタン

■あらすじ
食うや食わずで清掃の仕事をしているカミーユ、人前でうまく話せない貴族出身のフィリベール、だらしない料理人フランクという3人が共同生活をすることになる。
そこへ施設に入っていたフランクの祖母も加わって・・・。

■雑感
女性1人と男性2人、すぐに恋愛話になるかと思えばそうでもないです。
夢がないわけではないのに、うまくいかず彷徨っていた人たちが、一緒になったら(おばあさんも含め)それぞれの道が見えてきて進むことができた、という話でした。

もちろん恋もあるけど、タイトルやDVDジャケ写真がシェフ物みたいで良くないですね。
原作は『恋するよりも素敵なこと―パリ七区のお伽話』アンナ・ガヴァルダ著・・・これも原題(映画と同じ)では「恋」なんて言っていないのに。そんなに恋って付けたいかな?

■編みどころ
編みシーンはありませんが・・・。
フランクの祖母が施設の部屋で編み物をしていて、毛糸や棒針が見えます。
あとで「これ あんたに」「ばあちゃんが編んだ」と言って、フランクがカミーユにピンク系混ざり糸のマフラーを手渡します。クリスマスのプレゼントでした。

カミーユのマフラー、おばあさんのカーディガンをはじめ、ニットの登場が多めです。

ベビーギャングとお姐ちゃん 【発見】

1961年 東宝
監督:杉江敏男
出演:小林桂樹、淡路恵子、中村勘九郎

■あらすじ
アッちゃんの家の近所のアパートに越してきたお姐ちゃんたちは、隣の部屋にイケメン大学生を見つけると猛アタックをはじめる。アッちゃん一家と専務さん一家も交えての騒動。

岡部冬彦の『アッちゃん』と『ベビーギャング』が原作で、『お姐ちゃんシリーズ』と合体した映画。

■雑感/編みどころ
母親役の淡路恵子が、黄色い毛糸で何か編んでいました。
編み方はアメリカ式ではなさそうだけど、よくわかりません。
棒針で輪編みしているようにも見えます。

前の勘九郎がアッちゃん役で、小さいけどそのまんまですね。
同じキャストの前作『アッちゃんのベビーギャング』もチェックしたいです。

マフラー半分弱

本には出来上がり長さ90cm(フリンジ除く)とあります・・・一回巻きくらい?
毛糸が足りるかどうか気になったので、5玉あるうちの2玉分を編んでから、編み始め部分にフリンジを付けたところです。この調子なら大丈夫でしょう。

もう少し長めにしても真ん中辺りは首の後ろになるから、徐々にフリンジを短めにしてみました。フリンジの長さによって毛糸の使用量が大違いですね。

・・・

上の写真からもう少し編んでみて全体像が掴めてきました(遅い!)。
作品タイトルに「くりくりカールした」フリンジとありますが、糸が素直なのでくりくりにはならず、巻くと重力で伸びて、もっさもっさ動きます・・・きゃー!
色も色だし、くりくりっていうより、どよんどよんって感じ?

本の使用糸はリッチモアのキャメルツィードで、なめらかとは書いてあるけど、きつめのかのこ編みだから肌触りに不安があったし・・・とか検討したフリをしていますが、12玉必要となると使えるかどうか賭けてみるにはハイリスク。

だからって、糸を選べば可愛くもゴージャスにもなったはずなのに・・・。
何故によりによって、どよーん、どよよ~ん・・・。

カールしないのなら全体にもっと短めのフリンジにすれば良かったなぁ。
そのほうが、かのこ編みメインでさっぱりしたのではなかろうか。

編み始めにふと、あとからフリンジを付けた方が毛糸の使用量が調節できそうだと思ったけど、編みながら付けるのにも良いことがあるに違いないとお手本どおり進めたのです。
あとから付けることにしていれば、もっと短く出来たのに。
いや、いっそ付けなかったりして?

で、良いことはあったのかというと微妙で、調整なんか必要ないという絶対の自信があれば編みながらでOK、フリンジ根元の裏側から見るとスムーズに繋がっていて、取って付けた感が少ない(そもそもくりくりにカールしたら根元なんか見えない?)。
不安がある場合はあとからのほうが無難ですね。

解きたくもなったけど、まあいいや、もうこのまま行きます。
灰色の塊Part2?

台詞に登場 #7 【発見】

戦争にまつわる場面3本。

世紀の楽団 (1938)

酒場の求人に歌手とバンドが別々に応募してきて一緒に組むことになる。
気の強いステラとバンドリーダーのアレクサンダー(ロジャー)との仲は二転三転し・・・。

1911年の曲で、タイトルでバンド名でもある “Alexander’s Ragtime Band” は長く歌い継がれていて、耳にしたことがある方も多いと思います。弘田三枝子も歌っていました。

バンドが解散し世界大戦がはじまると、アレクサンダーと仲間のデイヴィーは陸軍へ。
宿舎で同室の人が毛糸のベストを着ようとしています。
頑張っても頭と片手を通すのがやっと。小さすぎる! そこでひと言
あせって編むからだ
後ろに空き箱があったので、家族か恋人から送られてきた荷物なのかも。


トコリの橋 (1954)

朝鮮戦争の最中、橋の爆撃に向かう米海軍。

爆撃機のパイロット(ウィリアム・ホールデン)の妻(グレース・ケリー)は、夫に何かあったらと気が気ではなかった。しかし、少将(フレドリック・マーチ)の息子2人が戦死し、軍人の妻として耐えた夫人も抜け殻のようになってしまっていると聞き、恥ずかしく思う・・・という場面。
いや 家内はまだ生きている
だが 本来の優しさや
人間らしさは 影もない

部屋に1人で座って
赤ん坊の物を編んでいる
この部分の吹き替えが無いので、テレビ放送の際にはカットされていたのでしょうか。
ミッキー・ルーニーの恋人役で淡路恵子も出演しています。


戦場のレクイエム (2007)

中国の国共内戦で、自分の判断で部下を全員失った中隊長の苦悩。

グー中隊長は軍律を破り倉庫で禁固刑になった。
元教師のワンは戦いには不向きな性格から失態を演じ、刑を受けていた。

手編みらしきマフラーを巻いているワンに、グーが
これは 奥さんが
編んでくれたのか
と尋ね、頷くワン。
このマフラーは最後まで巻かれています。

一ダースなら安くなる 【発見】

Cheaper by the Dozen (1950) アメリカ
監督:ウォルター・ラング
出演:クリフトン・ウェッブ、マーナ・ロイ、ジーン・クレイン

■あらすじ
夫婦と12人の子供たちからなるギルブレス家。
父は能率技師として、何をするにも効率の良い方法の研究に余念がない。
やがて国際会議に招かれ講演に出掛けるのだが・・・。

伝記的な映画で、原作は子供たちのうちの二人の共著。

■雑感/編みどころ
家族会議の席で、母が靴下を繕っているようでした。
また、ダンスに行く娘に父が同行しようとしている場面では、ボーイフレンドも迎えに来て賑やかな様子を眺めながら、母が棒針の編み物を手にしていました。
テーブルの上の籠には毛糸もあり。

終盤、ヨーロッパに旅立つ父に、娘がプレゼントを渡します。
船の中で開けて

靴下か?

編み物を習わせたのは誰?
一家全員の靴下を、母と娘たちで編んでいたのでしょうね。

その後の家族を描いた『続 一ダースなら安くなる』(1952)、リメイク作の『12人のパパ』(2003)、その続編『12人のパパ2』(2005)に、編み物は登場しません。
(『12人のパパ』には少しセーターが出てきます)