深夜の告白 in コロンボ 【発見】

Double Indemnity (1944) アメリカ 『深夜の告白』
監督:ビリー・ワイルダー
出演:フレッド・マクマレイ、バーバラ・スタンウィック、エドワード・G・ロビンソン

■あらすじ
保険外交員の男が拳銃で撃たれながらも事務所にたどり着いた。
同僚に残すため、録音機に向かって語り始めた内容とは・・・。

■雑感/編みどころ
とある企みを持って列車に乗り込んだ男は、最後部の展望車へと向かいます。
その途中、フランス式らしき小さな動きで編んでいる乗客がいます。
・・・と、ここまではチェック済みでしたが、台詞にも注目!

旦那が気難しく、一晩中黙って座っていることもあるという女性と、保険外交員との会話
私はただ編み物

そのために結婚したの?

毛糸を持ってる姿が好きで

指が疲れたら? 僕なら編物なんかさせない
とりとめもない会話のようだけど、二人の心の動きが見て取れそうな場面です。


Ransom for a Dead Man (1971) アメリカ 『刑事コロンボ/死者の身代金』
監督:リチャード・アーヴィング
出演:ピーター・フォーク、リー・グラント、パトリシア・マティック

■あらすじ
弁護士のレスリーは夫を殺害して誘拐事件に見せかけた。
夫とは再婚で、血の繋がらない娘マーガレットがいる。
娘はレスリーによってスイスの寄宿学校へ入れられていたが、父の誘拐の報を聞いて帰ってきた。やがて彼女はレスリーが怪しいと疑い始める。

■雑感/編みどころ
編みシーンはありませんが・・・。

マーガレットが朝からテレビのクラシック映画を夢中で見ており、これがなんと前述の『深夜の告白』の台詞の場面なのです! 映画の内容も後妻が夫を殺害する偽装殺人だし、前妻との娘が疑いを持つというのも共通点があり、面白い演出です。

ニットも見どころがあって、マーガレットが手編みの帽子やベストを着用、レスリーがピンク系のグラニースクエアブランケットをかけてソファで横になったりします。

注目したのはベストで、クルーネックでバストを境に上下の色が分かれていて、下は黒の単色、上は縦縞(リブ?)・・・引き上げ編みかイギリスゴム編みのように見えます。最初に着ていたのはえんじの縞、次に色違いでグレーと黒の縞も登場します。ウエスト周りの黒い部分が腹巻的な感じで、膝上丈のスカートと組み合わせて非常に脚長効果です。
マーガレットはメガネっ娘で、このファッションとぴったり。

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