クリクリのいた夏 【発見】

Les Enfants du marais (1999) フランス
監督:ジャン・ベッケル
出演:ジャック・ガンブラン、ジャック・ヴィルレ、アンドレ・デュソリエ、イザベル・カレ

■あらすじ
第一次世界大戦が終わり、傷心の復員兵ガリスは沼のほとりの小屋に立ち寄った。
それが縁で住人の老人を看取り、小屋で暮らすことになる。
近くに住むリトンは幼い娘クリクリを含む3人の子と妻が居ながら、出て行った前妻のことばかりを思い酒浸りの毎日。ガリスはリトンを励まして日銭を稼ぐ。
彼らは季節労働や便利屋などしながら、お金は無いけど楽しくやっており、そんな自由な暮らしに憧れる紳士や沼地出身で成功した老人も集まってくる・・・。

■雑感
子供が主役ではなくて、沼地周辺の子供のような大人たちの映画でした。
二つの大戦の間の、平和でちょっと危なっかしい出来事が描かれています。
またしてもタイトルからして敬遠していたけど、もっと早く観ればよかったな~。
(監督・脚本のコンビが『殺意の夏』と同じなのも後で知ったし・・・)

■編みどころ
ガリスたちに庭の手入れを頼んだ老婦人が棒針編みをしています!
編もうとし始めると何か用事が出来て編み物を置いてしまうので、編んでいる場面はじっくり観察できません。登場人物に「ベストを編んであげる」と言ったりします。
ピンクや白などパステル調の毛糸が籠に入っていて、ショールもかけていました。

この老婦人を演じているのがジゼル・カザドシュ(現在99歳!)で、ジェラール・ドパルデューと共演の La tête en friche (2010)(邦題不明、同じくジャン・ベッケル監督)が気になっています。

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