女群西部へ! 【発見】

Westward the Women (1951) アメリカ
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:ロバート・テイラー、デニーズ・ダーセル、ジョン・マッキンタイア、ヘンリー中村

■あらすじ
1851年、カリフォルニアの荒野を開拓した農場主ロイは、労働者たちのために結婚相手が必要だと感じていた。3ヵ月後、用心棒のバックと共にシカゴの町で花嫁候補の女たちを面接した結果、140人を連れて西部に向かうことになる。
シカゴで護衛の男たちを雇うが、道中の恋愛はご法度という厳しいルールに脱落する者、バックの容赦ないやり方について行けない者たちが逃げ出し、雇った護衛は2人を残すのみ。
不幸な事故や幌馬車での難所越え、先住民の襲撃や嵐もあるが引き返しはしない。
女群とバックたちの前途はいかに・・・。

■雑感
今年やっと日本版DVDになって観ることができました。
「3000キロも旅をして」と言う台詞があるように、ほとんど荒れ地の大陸を横断するその旅は過酷なものですが、覚悟してきただけあって女たちは逞しいです。
護衛役で最後まで残る日本男児、イトウの存在も楽しませてくれます。

■編みどころ
シカゴの集会場で、面接の待ち時間にも手を動かして編んでいる女性たちがいました。
棒針編みあり、かぎ針編みありです!

黒馬物語 【発見】

Black Beauty (1971) イギリス/スペイン
監督:ジェームズ・ヒル
原作:アンナ・シュウエル
出演:マーク・レスター、ウォルター・スレザック、ピーター・リー・ローレンス、ウルスラ・グレス

■あらすじ
牧場主の息子ジョー少年が見守る中、黒く美しい子馬が誕生した。
父との約束どおり子馬はジョーがもらい、ブラック・ビューティーと名付けた。
彼らは親友のように暮らし共に成長するが、やがて父が破産して牧場を手放さなければならなくなり、つらい別れの日がやってくる。
「きっと連れ戻しに来る」と涙ながらに約束するジョーだったが、新しい主人に酷使され、サーカスでは騒動に巻き込まれ、良い人に出会ったかと思えば戦地に送り出され・・・と、各地を転々とするビューティの苦難の日々が続く。

■雑感/編みどころ
大陸でイギリスの貴族がビューティをサーカスから引き取り、娘にプレゼントします。
この時、彼女はベンチで編み物をしていたのではないかと思われます。
というのも、編みシーンはなく、解けた毛糸玉を巻き巻きする場面だけなのです。
そこで籠と編地がちらっと見えるようなのでおそらく・・・という感じ。

『黒馬物語 ブラック・ビューティー』(1994)に編み物は登場しませんでした。
1971年版は、物言わぬ馬を通して見る人間社会といった映画でしたが、1994年版は完全にビューティが主役で馬が語ります。大枠は同じだけど、途中のエピソードは違います。

読んでいないのでわかりませんが、後者のほうが原作に近いという話です。
より動物映画らしさがあり、馬と親しくなってみたいと思いました・・・。

えっ? 馬の毛のことなんか考えていませんって。
たてがみやしっぽの毛が糸になる?
たしかに・・・でも編むには硬すぎるんじゃなかろうか。たぶん・・・。