ガラスの部屋 【発見】

Plagio (1969) イタリア/フランス
監督:セルジオ・カポーニャ
出演:レイモンド・ラヴロック、ミタ・メディチ、アラン・ヌーリー

■あらすじ
学園闘争が激しさを増すボローニャ大学。
マッシモと恋人のアンジェラは、過激派の学生たちに暴行されるグイドを助け親友になる。
孤独なグイドをなぐさめるアンジェラ、そして・・・。
傷つけたくない、今までどおりの3人でいたい、どうしようもないの、ふたりとも愛してる・・・真っ直ぐな気性のマッシモは裏切られたと感じ離れてゆくが、友情は消えていなかった。アンジェラとグイドに説得されて親密な時を過ごす・・・。

■雑感
挿入歌が某テーマとしてすっかり有名になりました。
レイモンド・ラヴロックは出演作をいろいろ観ている割には印象が薄いです。
アラン・ヌーリーはたまにジェイク・ジレンホールに見えたりしました。

■編みどころ
アンジェラが、不慣れな感じのアメリカ式で編んでいます!
右の針は脇に挟み込んでいる様子。
白い毛糸で、ゴム編みと身頃の途中のように見えるのでセーターかも。

みんなで一緒に暮らしたら 【発見】

Et si on vivait tous ensemble? (2011) フランス/ドイツ
監督:ステファン・ロブラン
出演:ジェーン・フォンダ、ジェラルディン・チャップリン、ダニエル・ブリュール、ピエール・リシャール、クロード・リッシュ、ギイ・ブドス

■あらすじ
2組の夫婦と独身主義の男、この5人は長年の親友だった。
高齢となり様々な問題が出てきて、みんなで一緒に暮らしたらどうかと共同生活を始める。

■雑感/編みどころ
老人たちの話といっても辛気臭くならず、あくまで快活に、でもおふざけが過ぎるというほどではなく年齢を重ねた男女の有様が描かれています。

アニー(ジェラルディン・チャップリン)がフランス式で編んでいました!
細くて長い玉付き棒針で、指にかけた糸をリズミカルに移してゆきます。
左の針の方を、より動かしています。
実際に編み慣れている感じがしました。

ノイズ 【発見】

Sounds Like (2007) カナダ/アメリカ
13 thirteen(Masters of Horror: Season 2, Episode 4)
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:クリス・バウアー、ローラ・マーゴリス

■あらすじ
息子を失ったストレスから、聴覚が過敏になり異常行動に向かう男。
職場で問題を起こし妻との関係にも耐えられず、ついには崩壊してゆく・・・。

■雑感/編みどころ
妻がアメリカ式で、金属の棒針で編んでいます。
ベビーブランケットのようなものが出来上がっていました。

妻は別の部屋で静かに編み物をしているだけなのに、夫には耳元で刃物を研ぎ棒で擦っているように聞こえてしまいます。木製の針ならどうだったかな・・・。

コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら 【発見】

Cop Out (2010) アメリカ
監督:ケヴィン・スミス
出演:ブルース・ウィリス、トレイシー・モーガン、ショーン・ウィリアム・スコット

■あらすじ
ベテラン刑事のジミーは、娘の結婚資金を捻出するため、秘蔵の超レアな野球カードを手放すことにした。しかし売却に行ったその時、店に押し入った強盗によって奪われてしまう。ジミーは相棒のポールとともにカードの行方を追うが、それはギャングの手に渡っていた・・・。

■雑感/編みどころ
普通の刑事モノかと思ったら、ちょっとクセのあるコメディでした。
非道なギャングの麻薬、拉致事件もありながら、ポールがひたすら妻の浮気を疑うゴタゴタと、野球カード奪還がメインです。

編み物のことが台詞にだけ登場します。
野球カードを盗んだ泥棒デイヴは、初対面の人の口真似が得意な変な奴。
やたらと人の趣味嗜好を知りたがる妙な性癖を持っており、留置場で隣り合ったいかついスキンヘッドの兄さんにも馴れ馴れしく話しかけます。憎めない笑顔で食い下がり、ついにスキンヘッドの趣味を聞き出すのですが・・・それはなんとセーターを編むこと!
デイヴもさすがに半信半疑だけど、兄さんいわく「すげえ手の込んだヤツ」が編めるらしい。
このやり取りはなかなか面白いです。

台詞に登場 #2 【発見】

ブルー 初めての空へ (2011)

アメリカ北部のミネソタで、ペットとして飼われていたインコのブルー。
小さい頃に連れてこられて以来、飼い主のリンダと親友のように成長した。
何不自由なく暮らしているが飛び方は知らない。
絶滅危惧種の最後のオスだとわかり、お見合いするためにブラジルに里帰りするが・・・。

メスのジュエルとの別れ際の台詞
ミネソタに来る?
ならマフラーを編むけど
“scarf” が「マフラー」と訳されています。


ウソツキは結婚のはじまり (2011)

美容外科医ダニーは、既婚者だと偽って女性と交際するうち本命彼女に出会った。
(『テン』(1979)のボー・デレクのイメージだけどもっとカワイイ)
離婚協議中だという芝居をするため、助手のキャサリンに協力を頼む。
彼女は2人の子持ちで話が複雑になりながら、皆でハワイ旅行に・・・。

DVDのジャケ写真のワンピースは編み物のように見えます。 かぎ針レースかも?

ダニーがキャサリンの子供たちを預かって、自由な時間を楽しめという場面で
編み物するとか
ビキニで悩殺するとか
英語では靴下編みと言っていました。
(悩殺の件は、事前にキャサリンのビキニ姿を見ていたので)


ニンジャ・アサシン (2009)

外国製ニンジャアクション。
自分を子供の頃から育てた一族と袂を分かったために追われる、いわゆる抜け忍の話。

主人公は初仕事を命じられ、切り出し小刀のようなもので巨漢に挑みます。
手際が悪く反撃され・・・
編み針じゃ
俺には効かねえ!
英語だともっと悪態をついています。

台詞に登場 #1 【発見】

編み物のことが会話に出てくるものをまとめて。

ネットワーク (1976)

視聴率低迷により番組を降ろされそうになったニュースキャスターが、生放送中に自殺予告をしたために視聴率が上がった。野心家のプロデューサーは彼を利用して新番組を開始する一方、真に迫った映像を入手するため、テロリストと実写ビデオの取引をしたりとエスカレートしてゆく。

25年連れ添った夫に浮気を打ち明けられた妻の台詞。
あなたが後悔して 帰って来るのを
編み物をしながら 待っていろというの?
そんな後ろ向きのイメージはいけません。


ピーウィーの大冒険 (1985)

お気に入りの自転車が盗まれた!
ピーウィーは占い師の言葉に従い、未知らぬ場所へ探しに出かける。
行く先々に出会いあり。その冒険は彼を成長させたのか?

自転車を捜索するため、住民を集めてピーウィーの演説が続きます。
頭の中で こねくり回すのだ
ああなのか こうなのか
英語では「大きなケーブル編みセーターを解いて編んで編んで編んで・・・」みたいなことを言っていますが、日本語字幕・音声ともに編み物のことは出てきません。


ポーキーズ (1982)

下ネタ青春コメディ。
バスケットボール部に所属する男子高校生グループの興味は下半身のことばかり。
それが原因でナイトクラブの悪徳経営者たちとの抗争が始まった。

女子のシャワー室をのぞき
あのヘアで
セーターが編める
・・・それはどうかな?
このあとの展開はセーターと関係ないけど、かなり可笑しいです。

セーターの歌 【発見】

編み物かどうか? なので気弱に2本まとめて。

The Neighbourhood – Sweater Weather

カリフォルニアで結成されたバンドの2013年のシングル。
セーターの穴についての歌・・・比喩的にだと思います。
物悲しい感じですね。片思いのラブソング?
穴があって寒いのであなたに手を入れてもらって一緒に暖まりたい・・・
寒いけどあなたのための穴は開いているよ・・・みたいな? 真意はどうなんでしょう。
ビデオにセーターは登場しません。



Willow – Sweater

ベルギーのバンド。
2012年のアルバム We The Young に収録されています。
ユニークなビデオが話題になりました。
歌詞にもあるようにセーターを着ていますが、こちらも真意がわからない・・・。

炎の山稜を越えて(3)(4) 【発見】

ダイアナ・ガバルドン著
A Breath of Snow and Ashes (2005) 加藤洋子 訳

『アウトランダー』シリーズの19、20冊目です。
まったくもう、よくまあ次々と大変な事件が起こるものです。
さらに今回は物語が大きく動きます。
予想はしていたけどそういう理由か・・・なるほどね。
一時は中だるみしたと思ったけど、ぐいぐい引っ張られてゆきます。

編みシーンはないのですが、編んだものはちょこっと出てきます。
それだけでは何てことないけど、裁縫袋が逆さにされて編み物と毛糸などが落ちる・・・という場面がかなり重要なので、これは発見!ってことで。

残虐!狂宴の館 【発見】

El carnaval de las bestias (1980) スペイン/日本
監督:ハシント・モリーナ
出演:ポール・ナッシー、永島暎子、ラウタロ・ムルア、アズセナ・ヘルナンデス、森次晃嗣

■あらすじ
日本人兄妹が率いる窃盗団は平和主義の理想のために活動していた。
大きな仕事をすることになり、妹は旅先で親しくなったブルーノの腕を見込んで助っ人を頼む。
ダイヤ強奪作戦は成功するが、ブルーノは裏切ってスペインに逃亡、後を追う兄妹・・・。

■雑感
冒頭の舞台は箱根、なんと芦ノ湖の海賊船上です。
パイオニア号かビクトリア号か? いずれにせよもう引退した船なので在りし日の雄姿ですね。

日本人出演者が二人で会話している場面は日本語なんですが、どうも森次サンの喋りがおかしいのです。たどたどしくて、日本人かどうかも怪しいような。別人のアフレコかしら。
でも声が似ているような気がするし、本人だったら驚きです。真相を知りたい!

序盤は犯罪映画風なのが、ブルーノが医者の屋敷にかくまわれ、娘たち(美人姉妹)に介抱されるところから変わってきます。はっきり言えば日本のパートは不要なのに、それがあるゆえにこの映画が一風変わった捨てがたいものになっていて、もどかしい感じです。
あらゆる面で中途半端で、タイトルやスペイン産、ポール・ナッシーといったことで過大に期待すると外れですが、ちょっとゆるい奇妙さを求めるあなたにおすすめ(?)。

■編みどころ
医者の娘の姉のほうが編んでいました!
糸のかけ方はアメリカ式っぽいけど、右の針を脇に挟んで固定している場面もあります。
中断するときに編み棒を無造作に毛糸玉に突き刺し・・・ってよく見かけるし、この人もやっていますが、糸が割れたり心配じゃないんでしょうか。小心者の私にはできません。
白いフリンジつき三角ショールも登場。

追記:
ナッシーという読み方で親しんで(?)いましたが、最近ナッチー表記が多くDVDもその名前で出ているので、何故かわからないけど今後はそちらが主流になるのかも。
ナッシーで見つからない場合はナッチーで探してみてくださいね(何をだ・・・)。
あ、念のため、ハシント・モリーナってのはナッシーの本名です。